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Dの余裕 [The sky is the Limit]

以前乗っていた現行MPV――キャッチコピーは「Driver's MPV」――初期型の23Tというグレードは、245PS/35.7kgmのDISIターボエンジンで1.8トンというボディを軽々と走らせたものです。

一方、初めて乗るCX-5のディーゼルモデルは、175PS/42.8kgmのSKYACTIV-Dで1.6トンのボディを――どう走らせるのか、今日とうとう確認できるわけです。


担当営業S氏曰く、試乗車は「19インチを履いている4WDのグレード」とのこと。MPVでさえ18インチでしたから、足回りの迫力だけで気圧されそうです。
ただ、乗ってみての第一印象は「これってガソリンエンジン?」でした。
それは、始動時の振動の少なさという意味でもそうですし、違和感のないエンジン音という意味でもそうですし、スムーズな吹き上がりという意味でもそうですし―――発進加速の力感が想像していたほどではないという意味でもそうでした。
特に、「最初は」正直やや拍子抜けもしたのが発進加速の点です。

もう随分と記憶も薄れてきましたが、MPV 23Tは、パワーがありすぎてちょっとでも手綱を緩めるとどこへ飛び出すか分からないけど、車重が重しになってそうならずにすんでいる――というようなクルマでした。
実際、信号待ちの時とかブレーキを緩めるとクリープだけでするする前へ出ちゃう、糸でつないだ首輪の付いたモンスターみたいなやつでした。
なので、停車中はいつも意図的に強めにブレーキペダルを踏み込んでいた記憶があります。……違うか。MPVのサイドブレーキはフットブレーキタイプなので、たいていサイドブレーキを使ってた気がします。

一方、CX-5ディーゼルには、そこまでの有り余るパワーは感じませんでした。
23Tみたいなオラオラ系の押しの強さを勝手に想像していたので最初こそ肩透かしを食らいましたが、いろんなコースやシチュエーションで走るにつれてわかってきたCX-5ディーゼル最大の特徴――それは、「扱いやすい」こと。それも、どんなシチュエーションでも扱いやすいことです。

扱いやすさの理由は、「全域に渡って」「必要にして十分なパワーとトルクを」「意のままに引き出して操れる」から。
より具体的には、「わずか2000回転で最大トルクを発生する」からです。
分厚いトルク感があるわけではないのですが、急坂でも不足を感じることがないくらいのトルクがすぐに出るので、思ったように加速しないといったことがまったくなく、そのため純粋に操作に集中できて運転がめちゃめちゃ楽です。

また、CX-5ディーゼルのSKYACTIV-DRIVEはスカイアクティブ・アクセラのと同タイプとのことですが、アクセラでは回転数やエンジン音やわずかながらも感じる変速ショックなどで、意識していなくてもシフトチェンジに気づくのに対して、CX-5ディーゼルではそれがないため、40分近い試乗中いつシフトチェンジしたのかほとんど気づきませんでした。これも動力的な余裕があるがゆえだと思います。

ガチムチみたいなこれ見よがしの力強さではないけど、細マッチョみたいに地味に力強い……とでも言いましょうか。それは、馬力は平凡かやや上程度ながらもトルクは4リッターV8ガソリンエンジン級、というSKYACTIV-Dの性格からくるものなのかなと思います。

同乗した担当営業S氏は「デミオのディーゼルを出してほしい」と言っていました(個人的には、望みがあるのはアクセラ/プレマシークラスまで、大穴でロードスターかなと思っています)が、もし本当に発売されたら、とんでもない高燃費を叩き出すのは必至ですね。
とりあえず、CX-5より軽くなる=さらなる高燃費が期待される次期アテンザのディーゼルモデルは超注目です。


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